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プレゼンテーション資料、パワーポイント作成をプロに外注する際の参考情報

プレゼン資料の準備にあたり、パワーポイント作成をアウトソーシング(外注)したいが、何を参考に業者を選べばいいのか、業者に頼めばどこまでやってもらえるのか、どんなことが可能なのかといった疑問にお答えするべく、参考情報をまとめてみました。

目次


パワーポイントの制作代行を外注したいけど、どんな業者があるの?(得意ジャンル別)


業者は得意ジャンルから料金まで実にさまざまです。何をサービスの売りにしているかで料金も大きく異なってきます。安さを求めるなら入力代行業者のようなところになりますし、クオリティを求めるならデザイン会社のようなところになります。それぞれの業者のタイプをざっとまとめてみます。


A.入力代行業者タイプ

非常に格安で作成代行を行なっている業者さんです。社内にパワーポイントを使える人がいないといった場合や、内容的にデザイン性には特にこだわらないという場合は、こういった業者さんに発注するのがいいかも知れません。デザインクオリティの高さを求める場合は、ちょっとミスマッチとなります。


B.プレゼン屋さんタイプ

プレゼンテーター出身の方によるパワーポイント制作屋さんです。プレゼンのためのパワーポイント制作に特化していますから、プレゼン上の要所をよく押さえており、見せ方もユニークでインパクトがあるのが特長です。見る人を惹きつけるコツをよく押さえています。

ただ、デザイナーの作るパワーポイントを比較すると、デザインクオリティ自体は低くなりますので、データをプリントアウトしてパンフレットのように使用するといった場合は向いていません。あくまでプロジェクターを使用してのプレゼン現場だけのものとして活用するのがよいでしょう。


C.映像屋さんタイプ

映像系の仕事に関わっていた方がパワーポイントを作成することもあります。数的には少ないとは思いますが。映像のように流れるようなスムージングな表現に特徴がありますので、ぱっと見はパワーポイントデータというよりもビデオのように見えます。ショールームや展示会などで映像的に使用したい場合には向いています。

ただし、これもプレゼン屋さんタイプの業者さんと同様に、データをプリントアウトしてパンフレットのように使用するといった場合は向いていません。あくまで動画的な視点で考えるのがよいでしょう。


D.デザイン屋さんタイプ

主にグラフィックデザイン系の出身者によるパワーポイント作成です。キャッチフレーズの立て方やレイアウトの仕方、スペースの取り方など、広告表現の基礎に基づいたデザインが強みで、各ページ単体で見た場合のデザインクオリティが高いのが特長です。プレゼンで使ったデータをそのままプリントアウトして配布する場合や、PDFにして配布する場合などには、特に強みを発揮します。


上記 A から D まで、それぞれ得意ジャンルが異なるわけですが、「どこまで対応してくれるのか?」という部分に関してはそれぞれの会社ごとに異なってきます。それに関して次の項目で述べていきます。


外注した場合、どこからどこまで対応してくれるの?(サービス範囲別)


単にデザインをブラッシュアップするだけなのか、それとも企画構成からお任せできるのか等、業者によってさまざまです。


サービス範囲 A・・・元原稿のブラッシュアップのみに対応

お客さんがパワーポイントで作った元原稿を、キレイにブラッシュアップするだけのサービスです。元原稿のパワポデータを支給する必要があり、写真やテキストデータ等すべて揃っていることが前提です。このケースの場合、費用的にはデザイン料しかかかりませんので一番低コストですが、元原稿をブラッシュアップするだけですので、全体の企画構成や各ページのデザイン表現に問題が残る場合も多いです。


サービス範囲 B・・・全体の企画構成から各ページのデザイン表現の提案まで一式で対応

ブラッシュアップはもちろん、全体の企画構成から各ページのオリジナルのデザイン表現まで一式で提供するサービスです。ブラッシュアップのみの作業とは違い、プランニング力が問われる作業ですので、そこまではできないという業者さんも多いです。


サービス範囲 C・・・キャッチフレーズなどのコピー作成にも対応

これも対応している業者さんとそうでない業者さんがあります。各ページのキャッチフレーズや小見出し、本文の作成を行います。

余談ですが、良いプレゼン資料は各ページで最も伝えたい情報の結論が、上部の1本のキャッチフレーズにまとめられています。この場合、プレゼン資料を受け取った人が後から内容をおさらいする際、各ページのキャッチフレーズを読み返すだけで内容を把握することができます。逆に1本の要約されたキャッチフレーズがない場合は、資料を後から読み返しても何のことかなかなか分からないものですし、忘れてしまっていることも多いものです。キャッチフレーズは実に重要なものですが、その重要性があまり認知されていないのが現実です。


サービス範囲 D・・・トーク原稿およびシナリオ作成にも対応

案件数としては少ないですが、サービスCの延長上、トーク原稿まで作成することもあります。上記のコピーの作成を行ってくれる業者であれば、こちらも可能だと思われます。


サービス範囲 E・・・関連する付随サービスにも対応

写真撮影、イラスト作成、取材・ヒアリング、カタログ・パンフレットなど印刷データへの落とし込み、パワーポイントデータのWEB化、動画化などのサービスがありますが、対応できる業者さんとどうでない業者さんがあります。


上記のサービスは対応している業者さんとそうでない業者さんがありますので、ご了承ください。弊社では一通り対応していますが、こんなことはできるのか?といった疑問はお気軽にお問い合わせください。


技術的にどんなことが可能なの?(技術別)


ムービータイプのパワーポイントが作れる。Youtubeにもアップできる。

パワーポイントのアニメーション機能やオーディオ機能をフルに使って、動画のようなムービータイプのパワポを作ることもできます。よくあるフォトムービーのもっとハイクオリティなものをイメージしていただければと思います。ショールームや展示会での使用に向いています(実際にたくさん使われています)。このデータはパワーポイントのスライドショーで再生することもできますが、MP4などの動画データに変換してしまうこともできますので、Youtube等にもアップすることができます。


プレゼンのイントロ部分やエンディング部分をムービータイプにできる。

上記のムービータイプのスライドを、通常のプレゼンスタイルのスライドに追加してくっつけることができます。このようにすると様々な演出が可能です。例えば、会社説明会や商品説明会などの場で、本格的な説明(プレゼンテーション)に入っていく前に、BGM付きのイントロムービーを流したり、プレゼン終了後にエンディグムービーを流したりできます。

冒頭部分にムービータイプを入れ込む目的は、「つかみ」の部分として聴衆を惹き込むためです。いきなり堅苦しい説明から入ってしまうと聞き手がしんどくなってしまうので、会社の一番魅力的な部分を冒頭で流すことでワクワク感を出します。いわば、予告編として楽しみを持たせた状態にしてから、本格的な説明に入っていくわけです。

また、エンディングにムービータイプを入れ込む目的は、会社や商品の魅力的な部分を再度おさらいして、良いイメージを持って帰っていただくためです。


印刷データが作れる

パワーポイントというとプレゼン用のツールのみとして考えがちですが、印刷データとしても利用できます。デザインの表現能力としては通常のDTPソフトであるAI(Adobe Illustrator)などの方が優れていますが、高度なデザイン表現を必要としないのであればパワーポイントでも十分です。一般のDTPソフトと違ってパワーポイントの便利なところは、納品後に文字修正などの必要が生じた場合、一般の人でも自分で修正ができるというところ。特にたくさんの営業所や海外展開をされている企業などは、現地でそれぞれ内容をローカライズする必要がありますから、パワーポイントデータを各地でローカライズするやり方が非常に効率的です。


WEBデータ化(html化)できる

パワーポイントデータはWEBデータ(htmlデータ)に変換することができますので、そのままWEBサイトにアップすることができます。プレゼン終了後に参加者にWEBアドレスを伝えて、後から見てもらうことができます。また、WEBデータ化したものはカラーシミュレーションをするためのサイトとしても利用できます。(→ダミーサンプル


上記のサービスは対応している業者さんとそうでない業者さんがありますので、ご了承ください。弊社では一通り対応していますが、こんなことはできるのか?といった疑問はお気軽にお問い合わせください。


依頼案件はどういう利用シーンのものが多いの?

  • 標準的なプレゼンスタイルのものは、会社説明会、商品説明会、事業説明会、営業マン用、店頭販売員用などが多いです。

  • ムービータイプのものは、ショールームや展示会などが多いです。動画データ化したものはYoutube等でも使われています。

  • WEB化したデータは、プレゼン終了後に出席者に見ていただいたり、住宅などのカラーシミュレーションなどシミュレーションサイトとしても使われています。


業者を選ぶポイントは?


ポイント1:実際に会っての打ち合わせが必要か

実際に会って打ち合わせしたいということでしたら、地元の業者にするしかありません。大阪をはじめ関西圏の業者さんをお求めでしたら弊社までご連絡ください。


ポイント2:デザインクオリティにこだわるか

デザインクオリティにこだわる場合は、入力代行業者などよりもデザイン会社等をお勧めします。


ポイント3:プランニング力を求めるか

全体の企画構成やシナリオ、コピーなどの作成をお任せしたい場合は、プランニング力のある業者を選びましょう。デザインのブラッシュアップしかやっていない業者もありますので、確認しましょう。


ポイント4:動画化やWEB化が必要かどうか

作成したパワポデータを動画データにしたり、WEBデータ(htmlデータ)にすることができます。プレゼン後の展開をいろいろ考えているようでしたら、そういったサービスのあるところを選びましょう。


ポイント5:予算について

予算は業者によってバラバラですが、基本的に難易度が高ければ、作業量が多ければ費用が増えるのはどこの業者でも同じです。(難易度 + 作業項目数)× ページ数 でだいたい算出されます。

作業項目数というと分かりにくいかと思いますが、要はデザイン以外に、企画構成をお任せするか、コピー作成もお任せするか、アニメーション機能を盛り込むか、BGMを入れるか、といったことです。


発注前に準備した方がいいことは?

業者さんに丸投げする場合であっても、発注サイドで準備した方がいいことはたくさんあります。説明すると話が長くなりますので、ご関心のある方はこちらを参考にしてください。



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